この記事では、「塾に通うメリット」を3つ、現役塾講師の視点からお話していきます!
当然、塾という場所は「勉強を教わる」という目的が何よりも大きくあります。
しかし、頭を柔軟に、本当に子どもたちのためになることは何かを考えれば、それ以外にもメリットがたくさんあるのです。
そして、このメリットは同時に「どんな塾を選べばより大きな効果を得られるのか」という意味も持っています。
同じお金を払って同じ時間をかけるなら、得られるメリットが多い塾のほうが良いはず。
塾に通わせるかどうかを考える上でぜひ参考にしてみてください!
結論
- 「勉強の仕方」を学べる
- 大人との人間関係を作ることができる
- 学習時間を嫌でも確保できる
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「勉強の仕方」を学べる
1つ目のポイントは、「勉強の仕方を学べる」という点です。
勉強する方法を知っていて損をすることはないですが、逆に知らなければ様々な被害を被る可能性があります。
- 希望する進路や夢をかなえる方法がわからず諦めてしまう
- 払う必要のないお金を払ってしまう
- 本当はしたいことがあるのにそれに向けて動き出せない
- 痩せたいのに痩せられない
- 努力しなければと思いながら努力が続かない
こういった問題を一挙に解決する方法が「勉強する方法を学ぶ」ということ。勉強する方法さえ知ってしまえば、あとはそれを実践するだけで済むのです。
「どうすればいいかわからないから動けない」が、「どうすればいいかわかるから動ける」に変化する
実は、塾に通いだす子どもたちの大半は「はじめから勉強がとても嫌いだった」というわけではありません。
ある時点から
- 勉強が難しくなり、今まで高得点を取れていた教科のテストも成績が落ちる。
- それを取り返す術がわからないまま、友達との関係などほかの楽しみはどんどん増えていく。
私の経験則ではありますが、こういったパターンの生徒さんが非常に多いのです。
こういった生徒さんは、勉強の仕方を理解すると、時間がたてばたつほど成績が伸びる場合があります。
- 自分で勉強していい成績が取れる
- 勉強に対する苦手意識が徐々に緩和されていく
- 自分から勉強にそそぐ時間をとることができて、自己成長を促す
- 自分の成長をテストや日々の勉強で実感できて楽しみが生まれる
- 軽い失敗があってもそれを取り戻しつつ、先に進んでいくことができる
これはあくまで理想的なモデルではありますが、それでも勉強の仕方を知るだけで、自分理想への道をたどるきっかけを得られるのです。
それだけではなく、日常での調べ物のペースが上がったり、勉強に割く時間の無駄を削減できたり、勉強の仕方を知るだけで得られるメリットは数多くあります。
「勉強の仕方を知る」ということは何かをしたい、知りたい、できるようになりたいと思ったときに一番役に立つスキルなのです。
この方法を、勉強の内容自体を学びながら身に着けられるのは塾が一番といっても過言ではありません。
もちろん大人になってから身に着けても遅くはないスキルですが、それをできるだけ早いうちから身に着けておくことは、子どもたちの大きな助けになるでしょう。
大人との人間関係を作ることができる
2つ目のメリットは、「大人との人間関係を作ることができる」というもの。
現代の子供たちは、将来的に「自分の周りはほぼ年上」という環境に放り込まれます。
少子高齢化が起こっている日本では、必然的に年上の割合も増えていくでしょう。
現代の大人たちと比べて、現代の子供たちははるかに多くの「年上の大人」と接していく必要がある
このような世界を生きていく力を身に着けるうえで、早いうちから大人との人間関係を作っておくことはとても重要なのではないでしょうか。
それに加えて重要なのが「信頼できる大人がいる」というものです。
塾に行き始める子どもたちの悩みは
- 進路の悩み
- 自分の将来に関する悩み
- 学校での悩み
など多岐に渡る上に、子どもたちは大人と違い、そのストレスや悩みを解消し、生きていく術をまだ知りません。
こういった環境の中では、相談できる大人の存在が助けになることがあります。
「相談できる」というのは、環境に適応し、生きていくうえで大切なポイントの1つです。もちろん、悩みを解決するための方法は検索するだけでたくさん知ることができますが、そこで得られる情報は「受け取って解釈する」だけの情報であり「自分の考えを発信して、お互いの意見や情報を取り入れて考える」ことができる場所ではありません。
また、彼らは子ども同士で相談し合うことはできますが、大人に相談できる機会は実はそう多くはありません。
ポイント
学校の先生という選択肢がありますが、変化が速い時代において、特定の場所の人間だけの意見を聞くことはあまりいい選択とは言えない場合があります。学校の先生を悪く言うつもりは決してないのですが、学校の先生は「学校」という、人間関係も閉ざされ、利益を追求する必要のない場所に生きている分、社会の現実に関しては知らないこともたくさんあるのです。
さらに、学校の先生に加えて企業などでの勤務経験や、その他の様々な社会経験を積んだ大人に相談できるということは、子どもたちが生きていくうえでの現実的な将来設計に役立つ可能性もあります。
そういった意味でも、相談する相手が大人であることはよい影響を受けられる可能性があると言えるでしょう。
さらに塾講師としての視点を付け加えるのであれば、塾は子どもたちにとっての「避難場所」になることがあります。
実際、家庭環境に問題があったり、家族との関係がうまくいっていない生徒は、塾に自習にくることがあります。もちろん、勉強をする目的で来る生徒もたくさんいますが、その中には家庭では得られない安らぎや環境を求めて塾に来る子もいるのです。親御さんにとっては厳しい現実になるのは承知の上ですが、実際子どもたちが安心できる環境は家庭だけではないということも知っておいた方がいいのかもしれません。
個人的には、このような「安心して過ごせる環境」を作ってあげられることも、大きなメリットだと考えています。
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学習時間を嫌でも確保できる
3つ目のメリットは、当然ともいえますが「無理やりにでも学習時間を確保することができる」という点です。
子どもたちの成績が低い一番の原因は、多くの場合は「そもそも勉強に時間を全く使っていない」というものがあります。
勉強をしなくなる原因は様々ですが、そもそも勉強をしていない状態でテストに臨む生徒は実は多いのです。
親や学校の先生には「勉強をしている」と言っていても、実際私が聞いてみると「親と先生には嘘をついているけど、本当は全く勉強していなかった」という生徒がとても多いですよ。
こういった生徒は、ただ学習時間を今までより増やすだけで成績が伸びる可能性がとても大きいのです。
塾は、学校と比べて生徒との距離が近い分、ある意味監視が行き届きやすい環境。
講師ごとのスタイルにもよりますが、基本的に学校よりも勉強の内容を考える時間は多くなります。個別指導の塾であればなおさらです。
家庭や学校の先生のお説教では、子どもたちを勉強する方向に動かすことが難しい場合があります。そんな時に、塾は子どもたちに勉強させるうえで最適の空間といっても過言ではありません。
最後に
今回は、塾に通うことで得られるメリットを3つ、紹介させていただきました。
私自身は、よほど金銭的に問題があったり、他に集中してやりたいことがある場合を除けば、塾に通わない選択肢はないと考えています。
メリットがたくさんあるのはもちろん、もし通い始めてから講師との関係に問題があったり、いろいろな事情で退会したいと思ったなら、すぐに退会するという選択もできるからです。
ぜひ皆さん自身や、皆さんのお子様が塾に通うかを悩んでいる時、ぜひ参考にしてみてください!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!