- 「これから経理の仕事をしてみようかなと思っているけどどんな感じなんだろう」
- 「経理って大変?」
- 「未経験でも大丈夫かな」
- 「取っておいた方がいい資格はあるのかな」
今回はこういった疑問を持つ人に向けて、実際に私が経験した経理の仕事についてまとめてみました。
経理のしんどいところや年収もぶっちゃけていますのでぜひ参考にしてくださいね。
実際の経理の仕事内容
ここでは、実際の経理の仕事内容について紹介していきます。
あくまで私の職場の場合なので一概には言えませんが参考程度にご覧ください。
1日の流れ
8:00 | 出勤 |
8:15 | 朝礼 |
8:25 | 業務開始(郵便物の確認・請求書作成・休日届などの確認) |
11:00 | 他の会社とのアポ取り・工場の進捗確認など |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 営業との打ち合わせ・来客対応など |
17:15 | 退勤 |
だいたい主な一日の流れはこんな感じです。
本当にまれですが出張をしたこともありました。
1か月の流れ
月初めは先月の分の請求書・納品書などをファイルにつづったりする作業を毎日の勤務をこなしながらします。
月初めが1ヶ月の中で一番忙しい!
月の半ばになると半月分の給料計算をしたりします。
休み届や有休を消化していない社員の人に有休取得してもらうように話をしておくことも重要。
月の半ばが月の中では少し忙しさ的には落ち着いているので、経費で備品を買いに行ったり、お茶請け用のお菓子などもこの間にまとめて買っておきます。
出張に行く社員の予定が決まっている時にはお土産の用意も担当しますよ。
月末近くになると、一か月分の請求書などをまとめて社外に発送したりする作業をします。
また、来月分のシフト表や社員のスケジュールも全部まとめて掲出します。
みんなのスケジュールを管理するのも大切な仕事です。
1年を通して
大体は毎日毎月同じようなスケジュールです。
ただ決算の時期である3月と、年末調整の業務に追われる12月はかなり忙しく1年を通して1番の繁忙期なので場合によっては残業することもあります。
また、新年会・忘年会・昇進会などがある時は参加者を確認して予約したりするのも業務の一環です。
スポーツ大会などもあって、お弁当の予約など場所の予約日にちの設定なども担当していました。
取っておくべき資格
資格がないと仕事が一切できないというわけではありませんが、私があってよかったと思う資格は
- 日商簿記検定2級
- 情報処理検定3級
この2つです。
日商簿記検定2級
経理担当ならあった方がいい資格No.1の簿記。
一応3級でも最低限のことはこなせますが、実際の業務になるとやはり2級レベルの能力が求められます。
簡単な資格ではありませんが汎用性が高く、取っておくと実務はもちろん、転職にも役に立ってくれるでしょう。
最近の合格率は以下の通り。
期間 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年12月~2021年3月 | 29,043名 | 13,525名 | 46.6% |
2021年4月~9月 | 46,516名 | 18,037名 | 38.8% |
累計 | 75,559名 | 31,562名 | 41.8% |
一般的に2級の合格率は25%と言われているので合格するなら今がチャンスかもしれませんね。
勉強時間は独学でおよそ300時間(半年)程度かかります。
これを見ると「300時間も無理だよ」と思われるかもしれませんが、オンラインスクールを使えば効率良く勉強できるので200時間、早い人なら150時間(3ヶ月)で合格できるでしょう。
情報処理検定3級
そもそも情報処理検定とは情報の収集や分析をして、現代人の最低限のITスキルを身につけるための資格です。
3級の場合は合格率が70%を超えているのである程度勉強すればまず落ちることはありません。
経理に取って必要な表計算のスキルも学べるので、マイナーな資格ではあるものの個人的には必須級。
これらの2つの資格は経理の仕事なので帳簿をつけたりしますし、パソコンでの作業も多かったため取っておくべき資格ですね。
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経理の仕事の悪い面
なんといってもお金に直結する業務なので失敗は許されません。
出来て当たり前。失敗したら大ごと。
そのため、緊張とプレッシャーのストレスが重くのしかかることは避けれられないでしょう。
また、自分の仕事がたまっている時にも来客対応が忙しかったり、休日届けを期日以降に出されたりするとなかなか自分の仕事が進まないことがあって残業ということもよくあります。
シフトを出した後で、変えてほしいという方もいたりするのでそういう気疲れはあります。
その他の経理の悪い面についてはこちらのyoutubeが参考になるかと思います。
この内容は悪いところを中心に紹介されていますが、雰囲気の悪い職場だとこういったこともあるんだくらいの感覚で視聴していただければ幸いです。
経理の仕事の良い面
スキルが身に付きやすい
取っておくべき資格でも触れましたが簿記などを通じて、会社の業績や動向をお金の流れを見て読み取ることができるようになります。
また、WordやExcelなど社会人として必須のパソコンスキルをほぼ毎日使うことになるのもメリット。
こういった経験があることで、もしもの時の転職でも有利になるでしょう。
家計管理ができるようになる
当然と言えば当然ですが、毎日お金に関する仕事をしていると自分の家計に良い影響を与えてくれます。
家計簿をつけるのはもちろん、最近は投資をしている人も増加傾向。
そういった際にも経理の経験によって会社の決算を読めるようになるので日常生活の向上にも役立ちますよ。
投資は自己責任でお願いします。
向いている人の特徴
向いている人の特徴としては、以下の5つが挙げられます。
- 同じ作業の連続でも飽きない人
- 来客対応が苦ではない人
- 会社や個人情報の秘密を守ることができる人
- 計算など細かいことに気配りができる人
- 数学が得意な人
経理の仕事内容を考えるとどうしても向き不向きがあるかと思いますが、この項目に1つでも当てはまるなら適正はあると言えるでしょう。
未経験でも大丈夫!?
結論から言うと未経験でも大丈夫です。
最初の研修などでしっかりと教えていただく機会に分からないことは積極的に聞いてメモもしっかり取ることが大切。
同じことの繰り返しが多いので帳簿関係や給料計算関係なども一度しっかり覚えてしまえばあとは同じ作業をしていくだけなので問題ありません。
「自分は物覚えが悪いんだけど」という人でも毎日同じことを繰り返していれば嫌でも覚えるのでそこは安心していただいて大丈夫ですよ!
経理の年収は?
会社の待遇や立場によって大きく変わりますが大体こんな感じですね。
- 正社員のメイン層は約300万円〜500万円
- 派遣社員の平均は時給約1000円〜1500円
- アルバイトの平均時給は約950円〜1100円
正社員の場合は役職が与えられるともっと年収を増やすこともできるでしょう。
女性正社員の年収は?
私自身が経理を担当している女性正社員なので年収をぶっちゃけますが、300万円~400万円くらいです。
また、色々調べてみたところ、他の会社も大体こんな感じの年収のようです。
おすすめの本について
ここでは経理の仕事をするにあたってのおすすめの本を紹介します。
【初級者向け】『経理の教科書1年生』
この本を読むと、経理の仕事はこんなふうにしていけばいいんだ。ということがしっかりとはっきりと分かります。
イラストが多く、経理の本特有の堅苦しさがないので読みやすいのが最大の魅力。
全159ページと長すぎないのも良いですね。
この本を読んでから作業に入ると、経理の仕事について理解が深まることによって仕事をどんどん任されるようになったという後輩がいたのでこの本は本当にオススメです。
【中級者向け】『知りたいことがパッとわかる勘定科目と仕訳が見つかる本』
私は、高校生の時に簿記などの資格を取得していますが、この本は復習の意味でも活用しました。
勘定科目がどっちだっけ?という際にもわかりやすい解説がついているので仕分けがしやすく、仕分けのパターンも豊富なので仕事中でも使える一冊です。
経費の出し方や、出張費の内訳を仕分けしたい時などの細かい仕分けもわかりやすく解説されています。
【上級者向け】『財務3表一体理解法』
会計をしっかり学べる一冊になっています。
経理と掛け放せない会計知識。
貸借対照表などについても学べて簿記のドリルよりも分かりやすい一冊です。
ページ数が336ページと多いぶん経理があまり分からない方でもこの一冊で経理に関する知識を体型的に得ることができるでしょう。
おわりに
ここまで、私の体験をもとに経理の仕事について紹介させていただきました。
何事も初めてのことに対して挑戦するのは勇気が必要ですよね。
大変なこともあるかとは思いますが、少しでもお役に立てていれば幸いです。
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