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塾講師と生徒の恋愛はあるの?[保護者によっては裁判沙汰]バイト経験者が紹介

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今回は「ぶっちゃけ塾講師は生徒と恋愛に発展することがあるのか」というテーマでお話していきたいと思います!

誰もが聴いただけで分かる禁断の関係ですが、その実情について詳しく知っているという方は少ないはず。

その実情について、詳しくお話していきます!

この記事は実例が主な内容になっています。短編の物語感覚で読んでいただければ幸いです。

生徒と恋愛に発展することはあるのか

まずはじめに結論は、「そういう場合もあるが、ほぼ確実に不幸になる」です。

私自身塾講師を長く続けているので、そういう場面に遭遇したこともありますし、又聞きしたこともあります。

とはいえそういった恋愛は、私の知る限り例外なく、幸せには程遠い結果を生み出していました。

その理由と詳しい状況を実例をもとにお話していきたいと思います。

[実例その1]男性講師と女生徒の恋愛関係

これは、大学生の男性講師Kと高校生の女生徒Fについてのお話です。

当時、Kは大学2回生、Fは高校二年生でした。個別指導塾で、Fは数学Ⅱ・Bを受講しており、週2回塾に通っていました。Kは野球のサークルに所属しており、誰からも「さわやか」と言われるタイプの講師です。

あまり口数が多くないFも、Kとの授業の時にはとても楽しそうな笑顔を見せる、快活な姿になっていました。私はFを担当していたわけではありませんが、普段見かける姿とKと過ごす時間とのギャップに、傍から見ていい雰囲気を感じていました。まさか恋愛関係はないだろと思っていたので、私の目にはただの「信頼し合っている講師と生徒」にしか見えなかったのです。当時の教室長も、同じ意見でした。

しかし、その楽しそうな光景も、Fが三年生になる直前、2月末を最後に見られなくなってしまいました。KとFが日曜日に二人だけでデートをしている場面に、偶然Fのご両親が遭遇してしまったのです。

KとFは、とっさに「高校生同士」であると装うために演技をしたようです。しかし、Fの恋愛関係に対して前向きな印象を持っていたご両親は、「この後何もないならうちに遊びに来い」と二人に言いました。結局それを断り切れず、KとFはFの自宅に行き、そこでKが塾の講師であることがばれてしまったのです。

そこからは、当時大学生講師だった私にも感じ取れるくらいに、管理・事務職がぴりつく日々が続きました。Fのご両親への対応と、この件を受けての研修内容の追加、各書類の作成に追われていたようです。Fのご両親は相当に激怒し、「高校生で、受験を間近に控えたうちの娘に、塾の講師が手を出すとは許せない」と、危うく裁判を起こす寸前まで話が進んでいたようなのです。

Kはしばらくの間謹慎処分となり、Fの担当は代わりに別の女性講師が務めることになりました。授業は滞りなく進んでいたようですが、講師は全員「最悪塾がつぶれるかもしれない」という不安をぬぐえない日々を送っていました。

結果、裁判にはならず、教室長や各教室を取り仕切る立場の人間が土下座で謝罪をし、事が収まったようでした。Fはなんとか教室に通い続けることができ、Kは別の教室に移動、という措置をとることで話がついたようでした。

しかし、そのしばらく後、「ある講師と女生徒との恋愛関係があったことを受け、新たに研修を追加する」というアナウンスが講師に届きました。研修と言っても、実名を伏せてこのことの顛末をすべて講師に周知し、注意を呼び掛けるだけの集まりでした。ほとんどの講師は、「研修分時給を稼げてラッキー」程度に考えていたと思います。

ですが、私はKと仲が良かった分、この関係に全く気付けなかったこと、何よりKが「自分の行動がこんな結果を招く」という予測できなかったという事実にショックを受けてしまいました。

基本的にどんな塾でも、生徒との恋愛関係を固く禁じています。それはモラルの問題ももちろんありますが、実際の塾の経営にかかわる事件につながる可能性があるからなのです。

[実例その2]女性講師と男子生徒の恋愛

これは、誰にも文句がつけられない恋愛をした、女性講師Hと男子生徒Rのお話です。別の塾で講師をしていた者からの又聞きになるため、正確ではないかもしれませんが、こちらはハッピーエンドと呼んでもいい展開を迎えていました。

高校三年生だったRは、Hと同じ大学に進学することを決めていました。理由は「H先生と同じところに行きたいから」だったそうです。頭の切れる生徒だったようで、学校の先生に対してはもっともらしい志望動機を語り、ご両親には「本気で塾の先生を好きになってしまったから同じところに行きたい」と本音を打ち明けていたのです。当然ご両親は「そんな理由で自分の将来を決めるな」と激怒したそうですが、Rは「誰にも迷惑はかけないようにする。告白だって自分が卒業した後にするし、塾に通っている間は連絡も取らないし、成績も上げる。だからこの進路だけは変えさせないでくれ」と説得を続けていたようでした。

Rが高校最後の10月を迎えたころ、彼は志望校合格ラインの偏差値を10ほど上回る成績をとるようになっていました。高校二年の秋ごろまでは、志望校合格ラインから15ほど低い偏差値だったらしいのです。

さすがにご両親もここまで本気ならもう何も言うまい、と思っていたようで、当時の教室長に「うちのRについてですが、H先生のことを好きになってしまったようです。同じ大学を志望していることもあって、もしかしたらご迷惑をかけてしまうかもしれませんが、私たちはもうRとH先生の関係には何一つ口出しをしません。仮に今交際していたとしても、クレームをつけたりすることは絶対にしませんので、どうか高校卒業までよろしくお願いします」という連絡をしたそうです。保護者にここまで言われては、教室側も問題にするわけにもいかず、それを了解したようでした。

結果、Rは無事志望校に合格しました。高校を卒業し、塾をやめ、大学の入学式が終わったタイミングで塾を訪れ、Hと初めて連絡先を交換したそうです。私が聞いた話では、Rが大学3回生現在までは交際が続いていたようでした。

このお話は又聞きのため、私自身もあまり確証を持っている話ではありません。しかし、これは「超例外的なハッピーエンド」であることは念頭に置いておいてください。

普通は保護者の方も教室も決してこのような事態は許しません。生徒がしっかりと自分の状況を理解して、勉強したり両親を根気よく説得したりすることもありません。現役講師の私も断言できますが、このような文句のつけようのないハッピーエンドを迎えることはほぼ不可能なため、塾講師は生徒との恋愛はうまくかわしているのです。

生徒からの告白やアプローチ

恋愛自体はいくらでもかわすことができますが、「告白される」といった一方的なイベントは回避することができません。仕事の性質上、そういった話も無下にすることなく、しかし確実に回避する必要があります

私自身や私が知っている講師も、このような事態に直面したことがあります。

私の場合は、女生徒にラブレターを渡されたことが何回かあります。私は、「何が起こっても君が生徒である以上は恋愛はできない。この塾を卒業して、いろいろな男の人を見て、その時俺にも彼女がいなくて、君が他に誰も好きになれなかったなら、またその時1から仲良くなろう」というようなことを言ってかわしていました。その後教室長に「こういうことがありました」という報告をして、教室長の目から見て危険だと思う場合は相応の対応をしてもらうようにしていました。

(その生徒とは何事もなく卒業を見送りました)

私が知っている講師は、「講師と生徒だから絶対に無理」の一点張りで突破しようとした結果、生徒が退会することになり、話が大きくこじれてしまったようです。生徒は両親に「先生にひどいことを言われた」とだけ報告したようで、ご両親に事態を理解してもらうのにかなり時間を要していました。

私と私の友人で対応の仕方は違いますが、どちらも「恋愛はしない」という方向で動いていることに変わりはありません。

生徒からのアプローチは、講師によっては受けることもあります。しかし講師として働いている以上、うまくかわすことが求められますし、そういった研修や教育を導入している塾も少なくありません。

まとめ

今回は、「ぶっちゃけ塾講師は生徒と恋愛に発展することがあるのか」というテーマでお話しさせていただきました!まとめると、

  • ほとんどの場合、生徒との恋愛には良い側面がない
  • 生徒との恋愛が裁判に発展する場合もある
  • ハッピーエンドになることもあるが超少数派
  • 塾講師は恋愛を避ける方向に動くのが基本

といったお話でした。

みなさんも、塾講師という職業にご興味があるのであれば、この話題についてはしっかり自覚をもって臨むのが好ましいでしょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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