ネットが普及しているおかげで、スマホやパソコンを使えば猫ちゃんのしつけ方など育てるうえで必要な知識を気楽に得られます。
ブログなら写真付きで、動画なら映像とともに字幕がつきますから、とっても分かりやすいですね。
なので今回は猫ちゃんを飼い始めるにいたって、準備するグッズやしつけ方……ではなく、心構えのようなコツを語っていきたいと思います。
まだまだ初心者である飼い主ではありますが、知識としてではなく、初めて猫と暮らしてからこそ分かったことから猫の育て方について学ぼうとしている人の助けになれれば幸いです。それでは、どうかご覧ください。
いけないことをしたら、すぐに「駄目だよ」とアピールする
ウチのキジトラ猫(メス)は引き取った時は2歳(推定)でした。
何でも子供たちを連れていたところを老夫婦に拾われ、しばらくその夫婦のもとで暮らした後、子供たちとともに保護猫施設で引き取られたそうです。
その老夫婦と過ごした間にトイレの仕方など人と暮らすうえで必要なしつけは受けたウチの子は、引き取った時から悪さをしない子でした。
しかしお転婆な子でもあったため、それで一苦労した時期もあります。
例を挙げるならキッチンのテーブルに飛び乗ることでした。
最初こそは可愛さのあまり、叱らずにいたのですが、そのうちキッチンのテーブルだけでなく、調理台や収納スペースにも飛び乗るようになり、さすがに「いけない!」と思うように。
とはいえ猫に対して怒鳴ってはいけません。
そこで飛び乗ったら、すかさず抱っこするようにしました。実はウチの子は抱っこが嫌で、人間が抱っこしようとする気配を察知したら、逃げ出す子なのです。
余談ですが運良く抱っこできたとしても、ジタバタと暴れ出し、今でも抱っこしてのんびる過ごすなんてことはできていません笑。
しかしそれが功を奏し、今ではキッチンに来ても通り道にしているだけとなっています……もっとも、かなり根気が必要でしたが汗。
この出来事から悟ったのは、
どんなに可愛くてもいけないことをしたら、すぐに「駄目だよ」とアピールする
ということです。
最初こそは大目にできる程度でも、「やってもいいんだ」と覚えてしまった猫ちゃんは更なる行為に発展していきます。
あとから猫ちゃんに嫌がることをしたり、行動を阻害したりなどして止めさせたとしても、根気強く付き合わなくてはなりません。
それなら最初から「駄目だよ」と教えるのが最善だと思います。
異変は決して見逃さず、解決策を考える
当たり前ですが、猫は喋りません。
どんなことがあっても、猫ちゃんたちは「ニャー」としか鳴きませんが、暮らしていくと「喋れたらいいのに……」と思うことが多々あります。
その最たるケースが猫の不調です。
ウチの子は元気な子ではあるものの、何度か動物病院にお世話になりました。
アレは引き取ってからようやく1か月ぐらい経った頃でしょうか。
よく食べるし、よく寝るし、排泄物にも問題なし。けれども、やたらと耳をかく姿が妙に気になるようになったのです。
その時は違和感を覚える程度で、流してしまったものの、やがて耳をかきすぎて耳の中まで赤くなってしまいました。
かかりつけの動物病院に行ったところ、耳アカがたまっており、掃除しなければならない状態でした。
幸いダニはいなかったようですが、それでも「ダニには用心するように」と釘を刺されて耳薬を渡されたことを覚えています。
その後も耳のことで通院するようになり、またこっそりダンボールや新聞を齧っては下痢になった事件も重なって痛感したことは
異変は決しても逃さず、解決策を考える
ということでした。
どんなに自然なポーズや仕草でも「なにかおかしいな?」と思ったら、面倒臭がらず、また怖くともスマホやパソコンで調べるべきです。
「最近ウンチを毎日しなくなったな……」と思っても新しくしたフードの吸収率のせいかもしれませんし、単純に運動不足かもしれません。
それを見極めるのはとても大変であるのは承知していますが、猫の飼い主である以上、「家族」として付き合わなくてはならないのです。
「猫はペット」ではなく「猫は家族」と思うこと
ズバリ
「猫はペット」ではなく「猫は家族」と思うこと
が、猫と暮らして一番痛感したことであり伝えたいことであります。
こう思うようになったきっかけは、ウチの子の食事事情がきっかけです。
引き取った当初は食事を出せばガツガツと食べる子だったのですが、家に慣れてからというもの、ながら食べをするようになりました。
それ自体は良いことだと思うのですが、その頃からフードの好みも激しくなり、「一食抜かしてみようか?」や「これはどうだろう?」など試行錯誤する事態に。
その試行錯誤の最中で、滅多に怒らないウチの子が拗ねてしまいました。
次の日には元通りになってくれたのですが、それまで不機嫌になったことがない子だったので衝撃を覚えたものです。
この話を猫好きの友人にしたところ、
- 「それは拗ねたというよりも、忘れられたと思ってショックだったんじゃない?」
- 「ちゃんと声をかけて説明すればそんなことにはならなかったと思うよ」
- 「猫はネコの姿をしている家族で、家族の一員だから、理解してもらえるように言わなきゃ」
と指摘され、ハッとしました。
それまで「猫はペット」という認識があり、「猫は家族」という大切なことをすっかり抜け落ちていることに気づいたのです。
そんな自分を恥じ、以来、ウチの子に触る時は「触るよ」といってから触るようになったりなど「家族」として接するようになりました。
それに応えてくれたのか、猫ちゃんとのコミュニケーションがはかどるようになったと思います。
まとめ
今回のお話は、実際に猫と暮らさないと分からないかもしれません。
駄目なことは駄目だと教えること、猫の不調に気付けるようになること、家族だと思うこと……どれも当たり前ですが、その当たり前を身に着けるまで体験する必要がありました。
幸運なことにその体験は命の危機に陥るようなものではなかったものの、いつも柔らかな毛並みを撫でると時々「この子をロスしたら自分はどうなってしまうんだろう……?」と思わずにはいられません。
その時に気づいて後悔するよりも、今気づけたのはやはりラッキーだったと思います。
さて、これらの心構えはいかがだったでしょうか?
もしも、あなたのタメになれたのであれば幸いです……ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
合わせて読みたい