この記事はこんな人にオススメ
- 塾講師の仕事ってどんな感じなんだろう
- キツいのかな
- 実際に塾講師を経験している人の話が聞きたい
今回はこういった悩みにお応えしていこうと思います。
塾講師の嫌なところも正直に紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
※筆者の塾講師歴は5年以上です。
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実際の塾講師の仕事内容
大まかな仕事の流れ
最近の塾の形態は「集団指導」から「個別指導」にシフトしています。
私が勤務しているのは個別指導の塾になりますが、どちらにおいても講師は
- 契約
- 保護者との基本的なやりとり
- 生徒の日程調整
以外のすべてを担当しています。
教室長ではなく講師として勤務している人は、ほとんどすべての人がこの流れに沿った仕事内容です。
一日の仕事の流れは、
- 授業の準備
- 授業の実施
- 片付け
- 次の授業へ
以上の繰り返しになります。
私は二か所の個人指導塾で勤務経験がありますが、この流れはどちらも同じでした。
授業の準備
授業の準備では、「授業記録用紙の記入」や「教材の準備」をすることになります。
記録用紙の様式・使用する教材などはその塾によって異なりますが、基本的にこの部分はルーティンワークになるため、用紙の書き方と使用教材の把握さえしていれば何の負担もない部分です。
授業の実施
「授業の実施」が、講師や塾によって最も大きく個性が現れる部分になります。
個別指導塾であれば、基本的に以下の3つの繰り返しです。
- 問題を解いてもらう
- 丸付け
- 間違っている箇所の回答
これはどの個別指導塾でもほとんど例外がありません。
一時間に担当する生徒の教科・学年・学力すべてがバラバラなので、一人の生徒さんに一方的に話し続けるだけでは全く時間が足りません。
そのため、問題を解いてもらい、できない問題を解説することで、弱点の把握と問題を解く訓練を両立している塾がほとんどです。
ただ、その中でも指導の細かい部分にはかなりの差が出ています。
指導方法がマニュアル化されている塾の場合
私が勤務した二か所のうち、一か所は授業の指導要領が完全に決められていました。
指導の方法は極力オリジナリティを消し、教材に記述してある内容から引用して説明するように、と我々も指導されていたため、授業の進め方には個性は発揮されませんでした。
その代わり、生徒とのコミュニケーションの深さには講師間にかなり差が出てきます。
指導に個性が出ない分、生徒から見た講師の違いは「いい先生かどうか」という部分だけになっているようです。
指導方法が講師に任されている塾の場合
もう一方の塾の指導の方法は完全に講師に任せる形になっていました。
普通の授業のように話すだけでもよし、問題を解かせる形式でもよし、その他の方法をとっても良し、といった形です。
こちらの方法は講師が伸び伸びと指導できる分、生徒目線に立てば「講師の当たりはずれ」が一番大きい部分になります。
指導方法にもコミュニケーションにも個性が出る分、塾講師の仕事に楽しみを見出せない方は一番負担を感じる方法でしょう。
指導力にも講師ごとに大きな差がでるため、モチベーションを維持できない方にとっては大変な形態とも言えます。
このように実際の授業には大きく分けて「塾ごとの指導方針が固まっている授業」と「講師に一任されている授業」がありますが、どちらも共通して「指導できるだけの学力」と「生徒とのコミュニケーション」が求められます。
授業後の片付け
「片付け」の部分は、違った形の色が出る部分です。自分の授業の道具を片付けるのに10分程度しかかからない教室もあればそれ以上のところもありますが、次の授業に向けた準備、教室長への報告などを含めたものになっています。
記録用紙の記入や教室長への報告など、実際の内容はこちらもルーティンワークであることが大半なので、慣れてしまえばどうということはないでしょう。
塾講師のメリット・デメリット
ここからは私の体験談を元に塾講師の良いところと悪いところを順番に紹介していきます。
塾講師のメリット
メリットは大きく分けて2つあります。
- 子供とのコミュニケーション
- 達成感
これらの感覚は他の仕事よりはるかに大きく、この仕事でしか得られない感覚でもあります。
子供とのコミュニケーション
子供とのコミュニケーションは、言わずもがな必須の内容であり、何よりの醍醐味となりうるところ。
基本的にどの塾でも子供とのコミュニケーション能力は第一に求められます。
信頼していない大人の言葉を子どもたちは信頼してくれません。
業務上不可欠でありながら、一番の楽しみとなり得る要素と言えるでしょう。
生徒に信頼してもらうことができれば、学校での出来事やテストの点数、恋愛相談や家庭の悩みまで本当にいろいろな会話ができるようになります。
もちろん勉強に関する話は欠かすことができませんが、関係性を築くことさえできれば毎日楽しいと思える会話ができるようになりますよ。
達成感
多くの生徒さんは受験を目標にして塾に通い始めます。
こういった目標の達成に協力できたときの達成感は何にも代えがたいものです。
私の塾講師歴の中で実際にあったことで数年前に、中学3年生の11月に偏差値40前後、目標高校の偏差値は60という生徒さんがいらっしゃいました。保護者の方は入塾の際、「正直この高校は諦めているが、なるべくいい高校に行かせるためにも勉強を教えてやってください」と塾に来られました。生徒さんも「この高校に行きたいけど正直無理だと思ってる」と半ば諦めた状態。ですが、その後懸命に勉強に取り組んでもらい、迎えた受験本番では見事志望校に合格できたのです。その後、合格の報告で塾に来られたときに保護者の方も生徒さんも泣きながら「ありがとうございました」という言葉を伝えてくれたのです。
勉強に特化して誰かの人生を左右するような夢や目標を叶える手助けをする達成感は、この仕事でしか得られない大きな喜びです。
塾講師のデメリット
良い点は、転じて悪い点になることもあります。
コミュニケーションや講師間の人間関係、目標の厳しさなどはその代表格です。
具体的なデメリットは以下の4つ。
- 講師間の人間関係
- 生徒とのコミュニケーション
- 目標の高さ
- 授業前後の時間給
講師間の人間関係
講師間の人間関係は基本的に大学生であれば円滑なものになります。
実際、私が経験した塾では学生講師同士のトラブルが起こることはありませんでした。
しかし、塾講師をする人間の中にも平気で他人に嫌がらせをしたり、陰口をいう人もいるんですよね。
こういった人間と出会うリスクは当然ありますが、教室という狭い職場で対処しないといけないため精神的にキツくなってしまうかもしれません。
生徒とのコミュニケーション
生徒とのコミュニケーションも、苦痛に感じる方にとってはとても辛いものになります。
塾講師の仕事を退職する理由で大きいのは
- 人間関係
- 仕事内容のハードさ
- 子供が苦手だとわかった
- 転職
という4つであることが多いです。
授業では生徒とのコミュニケーションが不可欠です。人によって良い点にも悪い点にもなるところですが、そこに苦痛を感じられる方は塾講師にならない方がいいかもしれません。
目標の高さ
生徒ごとの目標の厳しさは、そのまま講師のストレスにつながります。
自分で勉強するわけではなく、他人に教えるという性質上、立てた目標に向けて努力してくれない、思ったような結果が出ないということも。
目標があまりにも高い生徒が所属している、またモチベーションが低く目標が高いという場合、目標達成への難易度はそのまま講師のストレスになるのです。
自分で出す結果ではない分、苛立ちを覚える方や、ストレスを抱え続ける方もいるでしょう。
授業前後の時間給はほぼなし
残業代の期待もできません。
準備や片付けの時間に対する報酬を設けている教室はほとんどなく、その時間は実質ただ働きになります。
帰るまでに時間がかからない教室ならいいですが、もしそうでない場合、無賃労働の時間が長引くので昔ならともかく今の時代に合った働き方とは言えないでしょう。
おわりに
実際の仕事内容や良いところ・悪いところを正直に紹介してきましたが、塾講師は総合的には良い仕事だと思っています。
教室の良し悪しや講師間の人間関係に思うところがゼロというわけではありませんが、それでも生徒と過ごす時間はかけがえのないものだからです。
もちろん仕事である以上は辛いこともありますが、教える喜び、会話する喜び、達成してもらう喜び。
こういった喜びを感じられる数少ない仕事なのではないでしょうか。
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